【京成タクシー成田】安食駅(新)

 JR成田線のうち、成田~我孫子間を結ぶ我孫子線の安食(あじき)駅は印旛郡栄町にある。難読地名の一つだ。明治34年開業当時の木造駅舎を使用している。
 成田線は全線単線で、昔から上野~成田間の直通列車には、上野口最後のSLが運行されていた。昭和45年にCTC化、貨物扱いの廃止、48年10月に直流電化され、気動車やDE10牽引の客車列車が引退し、103系10両編成の乗り入れを開始した。区間列車は松戸電車区の103系10両編成と津田沼電車区の72系6両編成で、昭和52年に72系は113系へ置き換えられた(津田沼電車区に配置されていた113系は、幕張電車区に集約)。平成に入り、103系の附属5両編成が乗り入れが本格化すると、平成10年3月に113系は撤退し、103系に統一された。現在はE231系で運行されている。
 国鉄時代は日中40分開く時間帯があるなど不揃いだったが、現在は30分間隔のパターンダイヤとなっている。常磐線増発の影響により、上野乗り入れは一時期朝夕のみだったが、現在は日中も復活している。上野や上野東京ラインの品川まで乗り入れ、都心まで約1時間で通勤できる。
 栄町は昭和50年代から安食台、酒直台、竜角寺台といったニュータウンの相次ぐ開発により、首都圏のベットタウンとして大きく変貌を遂げた。しかし、沿線人口の減少や高齢化により、成田線の利用者も減少し、布佐~我孫子間の複線化も頓挫している。ニュータウンの開発が始まった頃の通勤客の多くはリタイアしている。成田線もいずれは5両編成が中心となり、上野・品川直通も削減される気がしてならない。
DSC_0093.JPG↑安食駅舎。手前は栄町循環バスのポール
DSC_0091.JPG↑E231系5両編成の成田行(我孫子)
DSC_0089.JPG↑籠載せ台
DSC_0103.JPG↑日中は1番ホームを使用しないため、跨線橋を閉鎖
 平成26年10月20日から成田駅管理のJR東日本ステーションサービスによる業務委託駅となった。深夜早朝は無人となるため、乗車証明書発行機も設置されている。「みどりの窓口」の営業時間は、9:20~12:00と13:00~16:10となっている。改札外のキヨスクは閉店してしまった。乗降客の減少とコンビニの影響だと思われる。改札内にトイレはなく、改札外に公衆トイレが設置されている。
 隣の下総松崎で列車交換を行うダイヤがほとんどのため、安食での列車交換は朝と夜間のみとなっている。交換待ちをしない列車は上下とも駅舎側の2番ホームから発車するので、列車交換のない日中は階段にチェーンが掛かっている。国鉄では基本的に駅長室側から1番線を振っていたが、なぜか安食は例外だ。行商人の利用があることから、2番ホームには古枕木で作られた「籠載せ台」がある。足の長い人向きの椅子を兼ねている。行商専用車両があった名残りだ。1番線発着は少ないとはいえ、跨線橋はバリアフリーに対応していないし、駅舎のない北口側の利用者も多いことから、エレベーター完備の自由通路を設置した橋上駅舎への改築が望ましい。
 かつてはホームのない中線があったが、平成8年に撤去された。正月の成田山参拝の団体臨時列車が多く設定されていた頃は、定期列車の退避に有効活用されていたのであろう。なお、中線が2番線で、現在の2番線が3番線だったが、中線が撤去された際に変更された。木下も中線が撤去されている。我孫子線は全駅で行き違いができるので、ダイヤ乱れが発生しても、交換駅を変更することができる(日中の30分間隔のパターンダイヤ時は、下総松崎、木下、東我孫子で交換)。安食は1番線、2番線とも出発信号機があり、安食で折返すことができる。行先表示に「安食」が用意されている。
DSC_0091.JPG↑安食竜角寺台線のポール
DSC_0101.JPG↑ポールにはテプラで「京成タクシー成田」と貼ってある
DSC_0099.JPG↑発車する竜角寺車庫行。車両は日野KK-RJ1JJHKだ
DSC_0102.JPG↑注意書きの看板は千葉交通のままだ
CSC_0105.JPG↑観光ガイドマップの左下にはバスの時刻表を掲載。減便された時間帯は空欄となって寂しくなっている
 さて、安食駅からのバス路線は、京成タクシー成田の安食竜角寺線(安食駅~酒直台ニュータウン~房総のむら~竜角寺台車庫)が乗りれる。昭和60年10月1日の運行開始以来、千葉交通が運行されていたが、平成30年4月1日に千葉交タクシーへ移管されたのち、京成グループのタクシー事業者の組織変更により、平成31年3月1日からは京成タクシー成田が担当している。このほか、千葉交通が運行していた安食イオン線(安食駅~竜角寺台車庫~イオンモール成田、土休日運行)は令和元年6月の運行をもって休止、成田病院線(安食駅~竜角寺台車庫~成田病院、休日運休)は廃止されている。
 このほか、栄町循環バス(安食循環、布鎌循環、いずれも休日運休)が発着する。現在、栄町循環バスはニュー東豊が受託運行しているが、以前は千葉交通が担当していた。
 バス乗り場には従来から上屋が設置されていたが、駅前広場の整備に合わせて、バス停も上屋が延伸されている。バス停の上屋も流用しているので、一体化しているように見える。電照式のポールは、安食竜角寺線開業以来のものを使用している。一方、栄町循環バスは駅舎前にダルマ型のポールが1本立っているだけだ。安食竜角寺台線も駅舎の前で降車扱いを行なう。
 安食駅前には北総交通のタクシー営業所があったが、廃業後は京成タクシー成田が安食駅で待機するようになっている。車両も白のクラウンコンフォートから、黒のクラウンスーパーデラックスに変わった。「駅前ハイツ」の表札が付いた旧営業所は、ガレージの上に事務所と休憩室があった。現在は貸物件となっている。
DSC_0096.JPG↑北総交通の車庫は空き家のままだ
DSC_0104.JPG↑2番ホームの我孫子寄りから見える国鉄コンテナの倉庫
※平成24年1月22日の記事を修正

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