【千葉交通】旭車庫(新)

 元は旭営業所だったが、合理化で銚子営業所旭出張所へ格下げされたのち、旭車庫となった。車両配置のあった八日市場、小見川、佐原の各車庫に加え、夜間停泊が行なわれていた湯川、ハニワ台、竜角寺台、佐原の各車庫の廃止により、唯一の車庫となっている。車両配置があるため、「6」の車番が残る。業務の縮小に合わせて、事務所も建て替えられた。定期券・回数券発売窓口は平日の午後のみ営業している。
DSC_3277.JPG↑入口から見た旭車庫
DSC_3306.JPG↑旧整備工場は旭市コミュニティバスの駐車場として使用。3台とも車種が異なる
DSC_3305.JPG↑小さな事務所だが、窓口もある
DSC_3278.JPG↑始発専用ポール
 スペースの縮小に伴い、一部はテナントとなり、ミニストップが入っていたが、現在は美容室となっている。旧整備工場は残っているが、単なるガレージに過ぎない。燃料スタンドは撤去されている。洗車機は撤去されることなく、数年前に新品へ交換されている。
 社史「千葉交通60年のあゆみ」(昭和44年3月発行)によると、昭和43年9月30日現在の所属人数は84人(このうち運転士31人、車掌34人)、車両数23両、ダイヤ数24の規模だった。構内には女子寮もあった。今やバス黄金時代の面影はない。また、営業所当時は、出先車庫として飯岡車庫や府馬車庫もあった。当時は夜間滞泊が行われていたのか興味があるところだ。
 旭車庫の最寄り停留所は「旭農高」で、文字通り旭農業高校の近くにある。JR総武本線の旭駅から約500mで、旭市中心部の外れにある。空き家や空き地が多かったが、ここ十年来、ヤックスドラック、クスリのアオキ、ローソンと次々とオープン。県道71号・銚子旭線も一部を除いて拡幅されている。
 さて、旭農高は府馬線(旭中央病院~旭農高~旭駅~干潟支所~府馬局前~小見川駅)の一部が始発となっているほか、銚子営業所と共同担当の旭銚子線(旭駅~旭中央病院~玉崎神社~イオンモール銚子~銚子駅~双葉町)が停車する。
 旭車庫では平成初頭まで、笹川線(旭駅~飯岡駅~水門~小貝野~笹川駅、平成5年4月1日廃止)や長山線(旭駅~飯岡駅~長山入口~銚子駅~双葉町、平成3年11月16日廃止)、神宮寺線(旭農高~旭駅~椎名内丘~神宮寺浜、平成18年10月1日廃止)、塙線(飯岡駅~塙集荷所、平成4年4月1日廃止→廃止代替バス)など多くの路線を要していた。千葉交通の路線バスは飯岡駅や笹川駅から撤退し、廃止区間の多くは旭市や旧・飯岡町のコミュニティバスに代替された。また、旭銚子線はかつて、八銚線として八日市場駅発着の長丁場の路線で、旭駅以東は1時間に1~2本の高頻度で運行されていた。平成9年7月20日に旭駅以西(八日市場駅~旭駅)は、八日市場市内循環バスの運行に伴って廃止された。
 多古営業所担当の栗源旭中央病院線(道の駅くりもと紅小町の郷〜栗源支所〜山田支所〜旭中央病院)と、同社が運行を受託している旭市コミュニティバスが出入りする。旭銚子線は銚子営業所がメインだが、府馬線の間合いに、銚子営業所へ給油を兼ねて旭銚子線に入る運用となっている。旭中央病院の利用ニーズが高いことから、平成22年3月14日から府馬線が一部の便を除いて旭中央病院発着に延伸するとともに、旭銚子線が旭中央病院を経由するようになった。
 また、平成19年4月1日から小見川車庫の廃止に伴い、神里線(佐原粉名口車庫~佐原駅~県立病院~香取神宮~神里農協~小見川総合病院~小見川駅)と大倉線(佐原粉名口車庫~佐原駅~香取駅前~大倉~小見川駅)も受け持つようになった。早朝に旭車庫を回送で小見川駅に向けて出庫し、小見川駅から営業運行する。夜間は逆のパターンで入庫する。出庫から入庫まで戻らず、小見川駅と佐原粉名口車庫で休憩をとる。
 旭車庫の一般車は、日野PDG-KR234J2と日野SKG-KR290J1に統一されている。一時期の主力車種だった日野KK-RJ1JJHKは置き換えられ、車齢が若返った。車庫化されてからは新車が入らず、成田営業所からの転入車で占められている。大型車は置き換えられ、全車中型車となっている。千葉交通最後の日野KC-HT2MLCAが配置されていた。
 旭市コミュニティバスは、平成17年4月1日から運行開始。干潟町と海上町の通院バス(JA干潟万歳支所~水門~旭中央病院、平成12年4月1日運行開始)と旧・飯岡町コミュニティバス(平成15年8月1日運行開始)との統合など、幾度の路線再編を経て、現在は「東西線」「旭南ルート」「海上ルート」「干潟ルート」の4ルートが設定されている。車種にバリエーションがあり、デザインも異なっている。予備車として、日野BDG-RX6JFBAが入る。社番は「58-64」で、銚子営業所のままとなっている。成田営業所からの転入車で、元成田市コミュニティバスの車両だ。
DSC_3303.JPG↑成田営業所から旭車庫へ転入した「65-39」(日野SKG-KR290J1)
DSC_3282.JPG↑旭市コミュニティバス用の「60-35」(日野2DC-HX9JLCE)
DSC_3280.JPG↑旭車庫予備車の「58-64」㊨と栗源旭中央病院線用の「36-11」
栗源旭中央病院線、9月末で廃止へ
 令和3年2月の第37回香取市地域公共交通協議会(書面開催)で、栗源旭中央病院線の廃止について報告されている。
 栗源旭中央病院線は、平成 11 年1月4日から旧・栗源町(現・香取市)、旧・山田町(現・香取市)、旧・干潟町(現・旭市)の3町の要望で運行を開始した、旭中央病院への通院バス路線。現在、月・水・金曜日に2往復運行している。朝の旭中央病院行が2本、午後に旭中央病院発が2本で、いずれも片道回送となる。多古営業所が担当しており、初代は日野P-RJ172BA(98-54)、2代目は日野U-HT2MLAA(99-76)を経て、現在は日野PB-RX6JFAA(36-11)を使用している。「58-64」と同様、成田営業所からの転入車で、元成田市コミュニティバスの車両だ。
 平成17年の合併後は香取市と旭市で経費を負担し、運行を維持していたが、平成20年月4月1日から旭市がコミュニティバスを運行開始したため、協定を離脱し、香取市単独負担路線となった。
  近年、利用者が底打ち傾向で収支率が低迷し、市内を運行する路線のうち、利用1人あたりの経費が突出して高い路線となっている。1便あたりの平均輸送人員は、平成21年度の3.1人に対して、令和元年度は1.7人だった。利用者が限定的で、今後新たな利用者の獲得及び収支の改善が見込めないと判断し、代替路線の「かとり循環バス(栗山川ルート)」の運行に合わせて、令和3年9月30日をもって廃止となる予定。現状では旭中央病院の有料送迎バスの格好で、月・水・金のみの運行では使い勝手が悪い。栗源地区から総合病院なら、県立佐原病院や多古中央病院の方が近い。専用車の「36-11」も、路線と運命を共にするであろう。
旭駅
 JR総武本線の中心駅の一つで、特急「しおさい号」の全列車が停車する。平成27年に銚子駅管理のJR東日本ステーションサービスによる業務委託駅となった。「みどりの窓口」は存続しているものの、閉まっている時間帯もある。これにより、成東~銚子間に社員配置駅がなくなった。昭和41年4月に改築された鉄筋コンクリート造の駅舎は堂々としている。駅員の削減に伴って駅舎の2階部分は撤去され(仮眠室だったのか?)、平屋建てになってしまった。
 構内は2面3線で、島式ホーム側の3番線は銚子発旭行の区間列車の夜間留置が行われている。翌日は旭発銚子行となる。両隣の干潟と飯岡も2面3線の構造だったが、いずれも準本線は撤去され、2面2線となっている。ただし、横芝~銚子間は特急と普通が並行ダイヤとなっており、横芝のように緩急結合は行われない。貨物ホーム跡地は保守基地となっている。
 駅前のバスのりばは1カ所で、路線バスと旭市コミュニティバスが発着する。「千葉交通バスのりば」と大きく書かれた白百合型ポールには、「神宮寺浜」の行先が残っているほか、空欄は一足先に廃止された「八日市場駅」を消したようだ。旭市コミュニティバスも共用だ。また、その先には旭中央病院行の無料送迎バスも発着している。駅前広場が整備される前は、バックで乗り場に付けていた。
 高速バスの旭停留所は、駅と反対側の国道126号線に停留所が設置されている。イオン旭店のほか、国道126号線沿いはロードサイド店が進出しており、旭駅周辺とは対照的に活気がある。
DSC_3275.JPG↑旭駅舎
DSC_3273.JPG↑バスのりばのポール
※平成23年12月2日の記事を差し替え

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