【千葉交通】多古営業所

 現在の多古営業所は平成4年4月7日に現在地へ移転した。成田空港発着の高速バスが相次いで運行開始したことに対応し、高速バスの基地として位置付けられた。平成4年当時は高速バスはそれほど多くなく、将来を見据えた計画だったといえよう。同時に多古営業所傘下の山倉車庫(旧:山倉出張所)を統合・廃止した。
 旧多古営業所の敷地は高根車庫として、バス駐車場となった。停留所名も多古車庫からJRバス関東に合わせて高根に改称し、移転先の営業所入口に(新)多古車庫停留所を新設した。JRバス関東の栗源線は停車せず、手前に多古中学校停留所がある。高根停留所は営業所があった名残りで、立派なバス待合所が建っている。旧事務所はテナントとして、学習塾が入っている。旧多古営業所は敷地が狭かったが、当時は成田営業所や八日市場営業所などで中休を取り、出庫すると入庫まで戻らない行路も多かったし、山倉車庫でも夜間滞泊が行われていた。
 社屋は2階建てて、整備工場が一体となっている。整備工場上の2階部分は乗務員休養室となっている。高速バスの開設が相次いだことにより、多くの高速バスを担当するようになった。13時過ぎになると、入庫するバスの列ができ、見ていて壮観だった。営業所構内は共同運行事業者の色とりどりの車両で活気を呈していた。入庫してきた一般路線車やコミュニティバス、スクールバスは給油や洗車を終えると、高根車庫に移動した。高根車庫と営業所を歩いて往復する乗務員の姿が見られたものだ。
 平成20年2月1日の成田営業所移転に合わせて、高速バスは成田営業所に移管され、共同運行事業者の休憩場所となっていた。高速バスのスペースが空いたことから、高根車庫常駐車両を集約し、高根車庫は閉鎖した。奥の敷地もテナントとして貸し出されており、旧整備工場も作業場として活用されている。さらに、平成20年には八日市場車庫(旧:八日市場営業所)も統合されている。
 多古車庫を発着する一般路線車は全て廃止代替バスで、水戸線(多古車庫~多古台バスターミナル~水戸~横芝駅、4往復)と桜田線(多古車庫~赤池~桜田権現~大栄支所、5往復)のみ。両路線とも運行回数は少なく、とても営業所前とは思えない。その他の路線は回送で出入庫となるため、車両の出入り自体はそれなりにある。特に「多古ー成田空港シャトルバス」の起点である道の駅多古が近いので、食入や休憩のため数回出入りしている。高根まで歩けば、JRバス関東の多古本線と栗源線が停車するが、いずれも運行回数は少ない。また、多古本線と栗源線で停留所の位置が異なる。
DSC_2726.JPG↑多古車庫のポール。ここからの利用者はゼロに等しいので、営業所入口の割にシンプルだ
DSC_2720.JPG↑事務所入口
DSC_2718.JPG↑成田営業所から日野SKG-KR290J1も転入し、車両が若返っている
DSC_2725.JPG↑路線車は統一感がない
DSC_2704.JPG↑コミュニティバスとスクールバスが並ぶ
CSC_2977.JPG↑多古町循環バス「あじさい号」を一括で受託
DSC_2702.JPG↑コロナ禍で活躍の場を失った高速車両たち
 移転当時は、千代田線(成田空港~東成田駅~千代田~加茂~新町~多古車庫・山倉)や多良貝線(成田空港~東成田駅~多良貝~赤池~新町~多古車庫)、飯高線(多古車庫~飯高農協下~八日市場駅)も発着していた。また、平成15年に廃止された三里塚線(京成成田駅~七栄三叉路~三里塚~東成田駅~成田空港)も一部担当していた。数度にわたる路線再編を経て、現在は三里塚・本城台線(京成成田駅~七栄三叉路~本城~プロロジスパーク成田1)となり、成田営業所が担当している。このほか、飯高線は八日市場営業所も担当し、成田空港~東成田駅~千代田~加茂~新町~飯高農協下~八日市場駅系統も運行していた。
 現在は、各自治体から受託のコミュニティバスとスクールバスを多く担当しており、土休日は運休となる路線が多く、土休日は稼働しない車両が並んでいる。特に、多古町循環バス「あじさい号」は「多古ルート」「 久賀ルート 」「常磐・中ルート」の3コースが設定され、いずれも右循環と左循環がある。
 「多古ー成田空港間シャトルバス」が1運用から2運用に増えたほか、最近は「横芝光号成田便」(2運用)と「香取市コミュニティバス」(2コース2両が成田営業所から移管)も担当するようになるなど、業務が増えている。
 当初は大型路線車も新製配置されていたが、全て成田営業所へ転出した。その後も成田営業所から経年車が転入してきたこともあった。現在は中型車(日野レインボーⅡ)と小型車(日野ポンチョ)で統一されている。ただし、スクールバスで使用されている日野KK-RJ1JHKは、路線車として運用されることもある。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、成田空港発着の多くの高速バスが運休となっていることから、成田営業所に所属する高速バスの車両がずらりと並んでいるのは皮肉なことだ。1日も早くコロナ禍が収束し、再び走り出すことを願わずにはいられない。
DSC_2733.JPG↑旧高根車庫。旧事務所は学習塾に
DSC_2970.JPG↑奥の駐車スペースや整備工場も貸し出されている
DSC_2732.JPG↑高根停留所待合所。看板が判読不能となりつつある
※高根車庫という呼称は、小生が便宜的に付けたものである

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