【千葉交通】多古ー成田空港間シャトルバス

 「多古ー成田空港間シャトルバス」は、道の駅多古~多古町役場前~多古台バスターミナル~染井~整備地区~成田空港第2ターミナルビルを結ぶ路線で、平成22年9月1日に運行を開始した。当初は1日11往復運行だった。多古町が運行主体で、千葉交通に委託している。平成22年8月31日限りで廃止された千代田線(成田空港~芝山千代田駅~千代田~加茂~多古車庫・山倉)の代替路線に相当する。多古町が運行主体となっていることから、芝山町の加茂や白枡といった集落には停車しない。
 平成27年6月20日から多古台バスターミナル経由となった。多古町ホームページなどでは「多古ー成田空港間シャトルバス」となっているが、名称が長いし、「空港シャトルバス」(横芝屋形海岸~空港第2ターミナル)と混同しないよう、車内放送では「多古シャトルバス」と流れている。平成28年9月1日から現在の20往復に増便された。また、早朝・夜間は多古町役場〜成田空港第2ターミナルビル間の区間運行となる。平成29年10月1日から一部が工業団地経由に変更された(染井非経由)。
 平成22年度の運行開始当初の1日平均利用者数は50.3人だったが、平成29年度は227.4人と200人台を突破し、令和元年度は271人と順調に推移している。ただし、令和2年度は4、5月に新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言が発令された影響で、4月は98.6人、5月は83.2人だったものの、10月は201.4人と回復基調にあったものの、2回目の緊急事態宣言が初令された3年1月は144.4人となった。この結果、令和2年度全体では、前年度の271.0人に比べて39.8%減の163.2人と、やはりコロナ禍の影響を大きく受けている。通勤通学利用が多く、運行日数(30日か31日か)や平日の日数(休日が多いと利用者が少ない)に影響を受けやすいようだ。令和3年2月15日から交通系ICカードが利用できるようになった。
 起点となる道の駅多古の乗降場所は、平成13年にオープンした「道の駅多古あじさい館」と国道296号線を挟んだ第2駐車場が乗降場所となる。第2駐車場は未舗装で、大型トラックなどが止まっている。乗り場はポール1本とベンチ、自動販売機があるのみだ。折返し時間が長い場合は多古営業所へ回送する。
 国道296号線には高速バス東京~富里・多古・匝瑳線の待合所付き乗り場がある。JRバス関東と千葉交通が共同運行だが、ポールはJRバス仕様となっている。向かい側(道の駅側)の降車専用のポールは何も書かれておらず、支柱がオレンジ色となっている。現在、JRバス関東担当便は東京駅~航空科学博物館・多古台バスターミナル間のみで、匝瑳市役所までの便は千葉交通のみ担当している。
 多古町循環バス「あじさい号」は町道沿いに停留所がある。令和元年11月30日をもって道の駅多古を経由しなくなった「横芝光号」のポールが、円盤が撤去された状態で残っている。
DSC_2740.JPG↑多古ー成田空港間シャトルバスのポール
DSC_2741.JPG↑運行ルート再編で、道の駅多古へ寄らなくなった定期観光バス「ウェルカム成田セレクトバスツアー」のポールも残る
DSC_2975.JPG↑道の駅多古あじさい館
DSC_2739.JPG↑高速バスの停留所。待合所付き
DSC_2745.JPG↑降車専用ポール。「停止位置目標」といったところか
DSC_2798.JPG↑多古町循環バスの停留所。左は道の駅多古を経由しなくなった「横芝光号」のポールが放置
 多古町役場前にはバス待合室が設置されるとともに、バスベイも整備された。多古町の力の入れようが分かる。多古町役場前に路線バスが通ていなかったが、ここでの乗降も多い。
DSC_2982.JPG↑多古町役場前停留所。手前がバス待合室、背景が多古町役場
 多古町では多古台バスターミナル周辺を核とした街づくりを展開しており、公共施設が移転している。積和不動産が多古台住宅団地「マストシティ多古町 アトリエヒルズ」として宅地開発を行っている。JRバス関東が八日市場支店を移転し、東関東支店を新設したことは周知の通りである。多古台バスターミナル隣の多古こども園は、町内の3保育所と2幼稚園を集約した。香取警察署多古幹部交番も、高野前停留所の近くから多古台に移転している、なお、多古台に近接する多古第一小学校は平成18年4月に多古第三小学校、平成28年4月に多古第二小学校、令和2年4月に常磐小学校を統合しており、少子化が進んでいることを示している。多古こども園と多古第一小学校はスクールバスの依存度が高い。
 千葉交通の千代田線と異なり、新町や仲町、本町などの昔ながらの多古市街を通らない。人の流れも変わり、かつては賑わいを見せていた多古市街は、人通りが少なくなってしまった。千葉銀行や京葉銀行、多古郵便局などがあるものの、コンビニなどのATMで済む用件も多い。多古町役場の手前にセイミヤ、多古台バスターミナル前にカスミやヤックスドラックが進出するなど、現代の志向に合っているといえる。
 「多古ー成田空港間シャトルバス」の運賃は前払いで、中学生以上300円(IC285円)、小学生150円(IC143円)の均一となっている。 運行経費は多古町が負担しているので、千葉交通千代田線当時よりも安く設定されている。
 車両は多古営業所の「33-02」と「33-04」(いずれも日野SKG-KR290J1)の2台を使用。多古営業所管内路線図などは見当たらない。シャトルバスの利用者は多古町民が多いのだが、広告は町外の利用者向けとなっている。このうち、「33-04」は多古町のマスコットキャラクター「ふっくらたまこ」が描かれたラッピングバスとなっている。多古町コミュニティバスの位置付けとなっており、車内の広告は「ちょうどいい加減多古町。」や「多古de子育て」などとなっている。「33-02」はあじさいと黙乗のラッピングとなった。
 運行開始当初は日野KK-RJ1JJGA、次いで三菱PA-MK25FJを経て、平成28年10月から日野SKG-KR290J1となった。
CSC_2981.JPG↑シャトルバス専用車の日野SKG-KR290J1(道の駅多古)
DSC_2809.JPG↑リアビュー
※令和3年3月7日に一部修正

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