【千葉交通】横芝駅/車庫前

■横芝駅
 特急「しおさい号」の全列車(6往復)が停車する。255系の9両編成またはE257系の10両編成と堂々としている。国鉄監修・交通公社の「時刻表」昭和62年3月号によると、当時は7往復運行されていたが、現在は1往復が成東止まりとなっただけで大きな変化はない。一部は横芝通過だった。また、一時期は新宿・両国発着も設定されていたが、全列車が東京発着に統一されている。総武本線沿線は高速道路がないこともあり、鉄道のシェアがそれなりにあるといえる。
 明治30年(1897年)の開業以来の駅舎を使用している。構内は2面3線で、千葉~横芝間の区間運転列車が1往復設定され、夜間停泊が行われている。また、普通列車は後続の特急の待ち合わせを行うダイヤがある。昭和49年まで貨物扱いが行われていた。貨物扱所跡地は横芝町に払い下げられ、駐車場や遊歩道となっている。荷役を行っていた東総通運の本社ビルも、テナントとして学習塾が入っている。
 昭和47年に千葉県初の大型プール「横芝海のこどもの国」がオープンし、夏は大いに賑わっていたが、施設の老朽化によって平成15年8月末をもって閉鎖された。平成17年に業務委託駅となり、「みどりの窓口」が閉鎖された。「もしもし券売機 Kaeruくん」が設置されたものの、平成24年3月8日をもって稼働停止となった。また、平成初頭まで売店があった。JR東日本の統計によると、令和元年の乗車人数は1,358人で、20年前(平成11年)の2,103人、10年前(平成21年)の1,469人に比べて減少している。それでも、横芝敬愛高等学校の最寄り駅であることから、利用者が多い方であろう。総武本線沿線は各駅に高校が点在しており、通学生で賑わう。
 駅前広場は再整備された際に、バスのりばは1カ所に集約され、路線バス(水戸線、蓮沼循環バス)、横芝光号成田便、横芝光町循環バスの合計3本のポールが並んでいる。いずれも運行回数は多くない。千葉交通のポールは、行先を表示する部分にも「横芝駅」と貼られている。時刻表も多古行が2カ所並んでいる。
 隣接する送迎車専用停車場の一角に設けられており、バスの待機場も設けられた。主に、水戸線が時間調整を行っている。「バス待機場」といった表示類はないものの、路面に駐車枠が書かれている。
 駅前広場整備工事と合わせて、横芝駅前情報交流館「ヨリドコロ」がオープンした。道路が拡幅された際に、歓迎アーチは撤去されてしまった。
DSC_2684.JPG↑横芝駅舎
CSC_2954.JPG↑改札口には国鉄時代の駅名標が残る
DSC_3333.JPG↑芝山鉄道延伸を目指す看板が立っているが、実現する可能性は極めて低い
DSC_2690.JPG↑横芝駅のバスのりばには3本のポールが立つ
DSC_2698.JPG↑送迎車専用停車場の一角に、水戸線の日野ポンチョが待機中
DSC_2693.JPG↑横芝駅前情報交流館「ヨリドコロ」
CSC_2914.JPG↑駅から徒歩1分の「横芝駅前ビル」。昭和46年12月築の6階建て。個別案件につき、コメントは差し控えたい
■車庫前
 車庫前の停留所前には、横芝車庫が置かれていた。もと横芝営業所は横芝駅前に事務所があり、ここは燃料スタンドや整備工場のある車庫だったという。事務所がどこにあったかは分からない。
 「千葉交通60年のあゆみ」(昭和44年3月発行)によると、昭和43年9月30日当時、横芝営業所の従業員数は49人(このうち運転士18人、車掌21人)、ダイヤ数13、車両14両が配置され、女子寮もあった。近くに八日市場営業所や多古営業所もあったので、営業所としては小規模だった。横芝営業所の所属車両は「8」の社番が付与されていた。また、「千葉交通60年のあゆみ」(昭和44年3月発行)には、出先車庫として蓮沼車庫の記載があるものの、所在地はもとより、夜間滞泊の有無など詳細は不明だ。一方、「100年の歩み 北総地域とともに一世紀 1908~2008」(平成20年11月発行)の年表には、昭和55年2月20日に「乗合バス事業計画変更、殿下車庫・八日市場無蓋車庫・府馬車庫・外川車庫廃止の件、千葉県知事認可」とある。蓮沼車庫と殿下車庫は、名称こそ違えど同一箇所とみていいだろう。
 昭和56年7月1日に横芝出張所へ格下げされた後、昭和58年5月3日に駅前事務所を車庫内の新築事務所へ移転した。場所は不明だが、かつての横芝駅ののりばは駅舎の正面から向かって右側にあったので、その近くだったと思われる。現在はコインパーキングとなっているあたりだ。さらに、平成2年10月1日に出張所から車庫へ格下げされたのち、平成5年10月1日に八日市場営業所へ統合された。
 横芝車庫の施設は解体され、跡地はファミリーマートとなったが、広々とした敷地は車庫の名残りだ。統合先の八日市場営業所も、平成8年6月1日に車庫化されたのち、平成20年1月30日をもって廃止され、多古営業所に統合されている。
 横芝車庫の廃止と前後して横芝駅発着路線は次々と廃止され、日吉線(横芝駅~篠本二区)は、「循環ひかり号」と並行することから平成17年3月31日限りで廃止された。また、栢田浜循環線(八日市場駅~栢田浜~東陽病院~横芝駅~飯倉駅~横芝駅)は匝瑳市内循環バス「野田・栄循環」に組み入れられることになり、平成18年1月31日限りで廃止された。なお、日吉線は八日市場駅を結んでいたが、篠本二区までに短縮された。栢田浜循環線は、栢田浜線(八日市場駅~栢田浜~東陽病院~横芝駅)と母子線(横芝駅~母子~九十九里ホーム)を統合した路線だ。廃止代替バスとして路線再編を実施してきたが、各自治体のコミュニティバス運行に伴って分断・廃止された。
 「循環よこしば号」(旧:横芝町、平成13年12月1日運行開始)と「循環ひかり号」(旧:光町、平成17年4月1日運行開始)は、平成18年4月1日に横芝町と光町が合併して横芝光町となり、重複する区間が複数あって非効率なことから、平成26年12月1日に「横芝光町循環バス」として再編された。これにより、4コースが2コースになったことから、合計4台使用から2台使用に削減された。さらに、日祝日は運休となっている。横芝車庫廃止後に運行を開始した「循環よこしば号」の停留所名も、蓮沼循環バスと同じ「車庫前」と名乗っている。「ファミリーマート前」や「コンビニ前」と名乗るわけにはいかないだろう。横芝光町循環バスがファミリーマートの駐車場で時間調整を行っているので、ファミリーマートは千葉交通の所有地なのであろう。
DSC_2680.JPG↑車庫前の木製ポール。蓮沼行となっている
DSC_2681.JPG↑横芝車庫跡はコンビニとなった
DSC_2908.JPG↑コンビニの駐車場で待機中の横芝光町循環バス
■横芝待機場
 横芝車庫廃止後は多古営業所と離れていることから、栗山新田の先に横芝待機場が設けられている。元はトラック運送会社の車庫だったようだ。未舗装の敷地に、コンテナハウスの休憩室と簡易トイレしかない。看板類がないので、初めて見たらここにバスが止まっているとびっくりする。蓮沼循環バスに加えて、横芝光町循環バスも休憩に来るので、合わせて3台が揃う。ただし、休日は横芝循環バスの1台しか使用しない。
 多古営業所で中休を行う水戸線は、横芝駅の折返し時間が短く、横芝駅前送迎車用停車場の一角に設けられた待機スペースを使用している。

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