【国際興業】中沢

 中沢は飯能営業所管内の秘境の停留所の一つであろう。飯04(飯能駅北口~東飯能駅~永田会館~新寺~中藤~中沢、15.14㎞)が折り返す。折返し場では間野黒指の方がメジャーで、中沢はどちらかといえば地味だと思う。サイトでも間野黒指の方がよくヒットする。最後までいすゞキュービックバス(いすゞKC-LV380L)が入る運用だったことも影響していると思う。
 飯04は平日4往復、土休日は3往復で、途中の中藤(青石橋)までの区間便である飯05(飯能駅北口~東飯能駅~永田会館~新寺~中藤、12.99km)は、平日3往復、土休日1往復となっている。
 文化新聞によると、飯能市内のバス路線で、最後まで未舗装区間だった中藤~中沢間の舗装工事は、昭和52年12月に完了し、道路幅員も3.5mから4.0mに拡幅された。しかし、依然として狭隘な箇所があり、見通しも悪いため、ワンマン化後も誘導員が乗務していた。しかし、バックアイの装着が完了したことに伴い、平成24年3月16日から誘導員の乗務が省略された。誘導員は安全確認業務に専念し、運賃の支払いはワンマンバスと同じで、いわゆるワンツーマン運行だった(認可上はワンマンバス)。国際興業は昭和56年に飯能営業所を最後にワンマン化を完了している。
 県道70号・飯能下名栗線を進んできたバスは、新寺で右折し、県道350号・南飯能線に入る。交通量はそこそこあり、野口や堂西は住宅が多く、降車が続く。野ヶ崎を過ぎると次第に住宅が少なくなり、天神橋付近から道路幅員が狭くなる。中藤川と並行しており、対向車とすれ違いの困難な区間も多く、譲り合いながら進む。地元のドライバーは皆、バスに進路を譲ってくれる。天神橋停留所の前には、日本自動ドア飯能工場と、同社が運営する職業訓練校の自動ドア技術学院がある。旭橋でT字路を右に曲がると、里山の風景となり、標高も徐々に高くなってくる。
 中藤(青石橋)停留所付近は区間便の飯05が折り返す。折返し場はなく、路上で切り返しをしながら方向転換する。中藤(青石橋)については稿を改めたい。中藤のY字路を左に進むと人家が途切れ、山深くなる。積雪時は除雪作業が追い付かず、中藤(青石橋)で折返しとなる。戸丸停留所付近には住宅が数件、田中停留所付近は製材所がある。対向車とすれ違いのできない区間がほとんどだが、対向車自体も極めて少ない。
 高原のようにあたりが開け、道路が広くなっているところが終点の中沢だ。数軒の民家があるほかは、中藤川のせせらぎが聞こえるだけで何もない。折返し場はなく、切り返しをしながら方向転換を行う。 
 手作り感のあるトタンの待合所が建っており、入口には「中沢バス終点待合所」の手書きの表札が付いている。窓ガラスにはハイキング客のための地図と、中藤、赤工、原市場中学校のバス時刻表も掲載されている。乗ったバスで折り返すので、ハンドルの手を休める運転士とは「ここは何もないところですね」「ほんと何もないですよ。乗りに来たのですか?」といったやり取りをしたものだ。
 ここで県道も終点となり、Y字路の左手が竹寺(八王寺、標高492m)方面の林道原市場名栗線、右手が子ノ権現(天龍寺、628m)方面の林道栃屋谷線に分かれている。竹寺方面に進んだところに公衆トイレがある。竹寺は徒歩約40分で、「武蔵野観音の三十三結願寺」として芽の輪があり、ハイキングに向かうバス利用者がいるという。竹笹そばや精進料理(要予約)を食べることができる。竹寺から先、名栗線の小殿方面に抜けることができる。子ノ権現は約60分で、足腰守護の神仏として、鉄のわらじがシンボルとなっている。
 子ノ権現に向かう小さな橋を渡ったところに、昔の待合所らしき小屋が朽ちている。中には古タイヤが投棄されている。県道が整備される前は、車掌の誘導により、ここで折り返していたのかも知れない。
DSC_0142.JPG↑中沢のポール
DSC_0125.JPG↑中沢に到着したバス
DSC_0126.JPG↑路上で方向転換。前輪の向きで、切り返しているのが分かる
DSC_0139.JPG↑「中沢バス終点待合所」の看板
DSC_0144.JPG↑ハイキングの終点となる時刻表も掲載
DSC_0156.JPG↑発車待ちする飯能駅行。車両はいすゞPJ-LV234L1で、ノンステップバスも入る
DSC_0130.JPG↑竹寺方面㊧と子ノ権現方面の林道
DSC_0132.JPG↑昔の待合所らしき朽ちた小屋

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この記事へのコメント

TM
2020年06月20日 14:37
中沢~原市場小学校、中藤←原市場小学校の運行があります。
国際興業バス飯能営業所管内路線図に記載があります。

また、堂西に7:40発飯能飯能第二小学校行きの記載がバス停に小さく記載があります。

飯能市公共交通会議資料に将来は一般人の混合乗車を行っていく見込みであることが記載があります。
板橋バス太郎
2020年06月20日 23:12
> TM様
スクールバスの貴重な情報ありがとうございます。飯能市では飯能第二、南高麗、原市場の各小学校で路線車を使用したスクールバスを運行していることは承知していますが、中沢からも出ていたのは知りませんでした。
下校ダイヤをこなすために飯能営業所を左折して回送で出て行く車両や、下校ダイヤを終えてバイパス経由で名栗車庫へ2台連なって回送中に遭遇したことがあります。一体何台運行しているのでしょうか。
一方、マイクロバスを使用した奥武蔵小学校のスクールバスは回送距離が長く、昔の飯能駅~吾野駅を結んでいた路線バスのようです。