【日東交通】高島別荘入口/竹岡駅前

 富津営業所上総湊出張所が受け持つ竹岡線(上総湊駅~十宮~竹岡駅前~高島別荘入口~東京湾フェリー)は、上総湊駅~高島別荘入口までの区間便がメインとなっている。高島別荘入口までは1~2時間に1本程度運行されているが、東京湾フェリーまでは3往復となる。
 国道127号線の打越トンネル(延長69m)の出口に小さな回転場がある。天羽日東バス当時の看板が設置されているだけで、トイレや乗務員休憩室はない。ポールは折返し場と国道127号線の両方立っており、上総湊駅行は同じ時刻表が掲出されている。注釈はないが、始発は回転場内、東京湾フェリー発は国道のポールから乗車する。打越トンネルは平成10年に拡幅され、歩道も整備されている。
画像←山側から見た回転場と、「天羽日東バス」が設置した看板

画像←回転場内に設置されたポール。始発の上総湊駅行と東京湾フェリー行が使用

画像←国道側から見た回転場全景。山深く見える

画像←国道側のポール。東京湾フェリー発の上総湊駅行が使用。風で倒れたのか、円盤が曲がっている

 停留所名から分かる通り、別荘地や企業の保養所、自治体の施設などが点在している。昭和50年代までは海水浴や臨海学校で房総半島を訪れる人たちが多かったが、レジャーの多様化、企業の合理化などでそのような光景も見られなくなった。とはいえ、停留所から海が見えるのはいいものだ。少し戻ると竹岡漁港がある。
 車から折返し場にたたずむバスを何度も見ていたが、いつか乗ってみたいと思っていた。ようやくそれが実現し、ゴールデンウイークのある日、上総湊駅の「味のあるバスターミナル」から、11時05分発の高島別荘入口行の日産ディーゼルKC-RN210CSNに中扉から乗り込んだ。発車間際に運転手が現れ、見慣れない男が座っているので、「どこまで?」「終点まで。乗ってみたいと思いまして」「そうかそうか」といったやり取りで出発した。内房線を使わず、わざわざ通しで乗るとは変わった客だと思ったはずだが、たまにそのような客がいるのか。戸面原ダム線であれば、ハイカーや釣り人の利用があるものの、竹岡線では休日の利用はほとんどいないのであろう。
 案の定、途中から乗り込む人はおらず、終点まで私一人だけで到着した。所要時間12分の小さな旅だった。折返し場周辺を撮影したあと、同じバスで折り返しても芸がないので、竹岡駅まで歩いて内房線に乗って戻った。途中の黄金井戸という停留所名から分かるように、皇神社の入口脇には国指定天然記念物「ヒカリモ」(光繰)発生地がある。
画像←黄金井戸。右端はバス停留所

 JR竹岡駅は、国道127号線の竹岡駅入口の信号から約200mほど坂を登った高台にある。長らく業務委託駅だったが、平成初頭に無人駅となり、乗車券の発売はなくなった。現在は君津駅の管理駅となっている。
 無人化以降、木造駅舎はガラスに板が打ち付けられて無残な姿をさらしていたが、平成19年に解体され、ガラス張りの待合所(部屋になってないので、待合ではない)が整備された。水洗トイレも完備している。浜金谷寄りには駅員用の小さな詰所がある。
 駅前は何もなく、竹岡第六区集会所ぐらいだ。上りホームや跨線橋などから海が見える。最近になって、NPO法人「わだち」が自家用有償旅客運送を行うコミュニティバスが乗り入れるようになった。
画像←竹岡駅。君津駅からはるばる駅員が軽バンでやってきた

画像←待合室には公共交通の案内が掲示されている

画像←駅前通りから海を眺める。上総湊駅行の日東交通が通り過ぎた

画像←竹岡駅前のポール

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