【日東交通】かずさアカデミアパーク線

画像←かずさアカデミアパーク線用のいすゞQPG-LV234L3(木更津営業所貝渕車庫)

 かずさアカデミアパーク線(木更津駅東口~太田~ほたる野~かずさアーク~かずさ小糸南、15.96㎞)は、平成16年5月6日に運行を開始した。当初から土休日運休及び年末年始(12月29日~1月3日)で、1日15往復だった。
 かずさアカデミアパークは平成6年から始まっているが、同線の開業は遅く、木更津市中尾・伊豆島特定土地区画整理事業で街開きした「ほたる野」の住民の足となっている。ほたる野には「アピタ」や「ケーヨーデイツー」なども進出している。ただし、開業以来土休日運休のままなので、ほたる野の住民はマイカー移動なのであろう。
 かずさアカデミアパークは多くの用地で企業の進出が決定しているものの、肝心な建設が進んでいないため採算が厳しく、国と県、木更津市、君津市、かずさアカデミアパーク交通アクセス向上協議会(立地企業などで構成)の補助を受けて運行を維持している。10年近くダイヤ改正を実施していなかったが、平成24年11月5日から木更津駅東口発12本、かずさ小糸南発13本に減便された。 さらに、平成30年10月1日から日中の1往復を減便し、木更津駅東口発11本、かずさ小糸南発12本となっている。その一方、新たに進出した企業の利便性を図るため、平成26年8月1日からルート変更し、「かずさ鎌足3丁目東」停留所を新設するなど、てこ入れを図っている。しかし、平成28年3月末で田辺三菱製薬がかずさ事業所を閉鎖したことから、利用者数の減少に影響している。同社は民間企業研究所第1号として平成10年に進出し、約100人が勤務していた。
 通勤はマイカー利用が主体で、用務客はタクシーを利用するか、自社なら社用車で送迎するのであろう。地元採用のパートなら別として、東京などに本社がある場合は異動が伴うはずで、いつまでもかすさアカデミアパーク内に勤務しているわけではない。圏央道の大栄JCT~松尾横芝JCT間が開通すれば、物流アクセスが各段に向上することが期待される。
画像←DNA研究所停留所の木更津駅方面乗り場は上屋が設置

画像←かずさDNA研究所入口と、かずさ小糸南・鴨川方面のポール

画像←ポールは2社共用

 途中のかずさDNA研究所までは、鴨川日東バスの木更津鴨川線(イオンモール木更津~木更津駅西口~かずさアーク~主基駅~安房鴨川駅西口~鴨川シーワールド~亀田病院)が平行しているが、鴨川日東バスは急行なので、停車停留所が少ない。途中区間のポールは日東交通仕様に統一され、時刻表は上が日東交通、下段が鴨川日東となっている。もっとも、かずさアカデミアパーク線も停留所間隔が長く、日枝神社~かずさ鎌足1丁目北間は4.1㎞となっている。また、かずさアカデミアパーク内も企業が立地していないところは停留所を設けていないので、かずさDNA研究所~かずさ鎌足3丁目東の間は1.7㎞となっている。
 鴨川日東バスも木更津駅東口発着だったが、平成26年10月15日からイオンモール木更津発着に延伸されると同時に、木更津駅西口発着に変更された。そのかわり、所要時間が延びている。
 かずさアーク停留所は、オークラアカデミアパークホテル内にあり、コンベンションセンター「かずさアカデミアホール」の最寄り停留所だ。高速バスの東京鴨川線「アクシー号」に加え、横浜木更津線も一部が延長されている。
 その先のDNA研究所停留所は、目の前にある「かずさDNA研究所」は、本来の目的の数少ない研究施設の一つだ。木更津駅方面に上屋とベンチが設けられている。バス利用者がそれなりにいるからであろう。
 終点のかずさ小糸南の降車場付近は、数社の企業が進出している。乗り場の前にも平成30年11月に扶桑機工の進出が決定したが、現時点で着工しておらず、雑草が生い茂ったままだ。このあと、バスはそのまま回送し、県道33号・君津平川線沿いの回転場で折り返す。回転場は行き止まりの道路を出入口とし、砂利敷きで簡易トイレが設置されている。「バス回転場につき 一般車の進入禁止 日東交通㈱ 千葉県」の看板は小さくて奥まっているので、バスが止まっていないと見逃してしまう。なお、県道33号・君津平川線の南側にある、かずさ小糸北、かずさ小糸南、バス回転場は君津市に所在する。
画像←かずさ小糸南停留所。左が乗り場、右が降車場

画像←雑草の前にポールが設置

画像←バス回転場

 朝夕は多くの通勤客が利用するので、平成26年式のいすゞQPG-LV234L3(ジェイバス、「袖ヶ浦200 か 11-57、11-58」)を2両使用している。「いすゞエルガ」のワンステップバス。平成24年に君津営業所へワンステップバスのいすゞLKG-LV234L3が5両配置されたあと、平成26年にノンステップバスのいすゞQPG-LV234L3が富津営業所に4両、木更津営業所平岡車庫に1両導入されたが、再びワンステップバスとなった。
 開業当初は三菱KK-MJ23HE(三菱ふそうトラック・バス、「袖ヶ浦200 か 381、382」)が同線専用車として導入された。平成24年に君津営業所から平成21年式の三菱PKG-MP35UK(三菱ふそうバス製造、「袖ヶ浦200 か 772、773」)が木更津営業所に転入した。乗車距離が長いので、一人でも多く座れるように、大型車に切り替えたのであろう。三菱PKG-MP35UKは再び君津営業所に戻り、現在のいすゞQPG-LV234L3となっている。皮肉なことに、大型車の導入以降、減便が行われている。

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