【日東交通】大貫駅前/大貫駅東口

 JR内房線の大貫駅は旧大佐和町(昭和46年4月に富津町、天羽町と合併して富津町。同年9月に市制施行で富津市)に位置する。中心部は駅から約1㎞離れている。大貫中央海水浴場も近く、かつては海水浴に向かう人たちで賑わったのだろう。
 かつては、特急「さざなみ号」も一部停車していたが、現在は君津以南が廃止され、土休日運転の「新宿さざなみ号」は大貫に停車しない。また、「さざなみ号」は富津市内に所在する青堀、大貫、佐貫町、上総湊、浜金谷のいずれかに停車していた(一方、五井や君津を通過する列車もあった)。昭和62年3月の時刻表によると、普通列車も大貫折返し列車が設定されていた。さらに、5月のゴールデンウィークは、大貫始発千葉行の臨時普通列車「潮干狩号」が運行された(下りは木更津止まり)。
 君津~館山間で唯一の直営駅だったが、平成26年10月20日から業務委託駅となった。平成18年3月31日で「みどりの窓口」が閉鎖され、「もしもしKaeruくん」が設置されたが、平成24年3月23日で営業終了となった。
 平成28年3月で岩瀬タクシーが廃業以来、駅前にタクシーがなかったが、平成29年11月から大佐和タクシーが事業を開始した。同社のホームページによると、「大佐和ドライビングスクールより独立した」とのことで、本社営業所は東口側にある。在りし日の岩瀬タクシーは、駅前に5~6台止まっており、富津市役所や君津中央病院大佐和分院などへの無線配車があったとしても、供給過剰だったと思う。大佐和タクシーには、ラストワンマイルを支える公共交通機関として頑張ってほしいと願う次第である。
 さて、日東交通の富津湊・笹毛線(上総湊駅~笹毛~佐貫町駅~大貫駅前~富津公園)が駅前を通るものの、駅前広場に乗り入れず、国道465号線沿いの駐輪場付近に、佐貫町駅方向のみポールが設置されている。このため、停留所名も「大貫駅」となっているのであろう。
画像←大貫駅と大佐和タクシー

画像←待合室に掲示されているバス案内

画像←湊富津・笹毛線のポールは上下共用

画像←駅前広場に表示された東口バス乗り場の案内図

画像←大貫音頭の記念碑

 東口の駅前広場は、富津市役所・君津駅線(大貫駅東口~富津市役所~下飯野~青堀駅~人見大橋~君津駅南口)が乗り入れる。富津市役所・君津線は、湊にあった富津市役所が下飯野への移転に合わせて、平成4年11月24日に富津市役所線として大貫駅東口~富津市役所~青堀駅間を運行開始。平成24年10月1日に君津駅南口まで延長し、富津市役所・君津駅線と改称した。朝と夕方はアピタ前や富津市役所を経由しない。君津駅南口延伸に合わせて、夕方の1往復を除いて毎日運行となった。
 正面口の駅前広場には大きな案内地図が掲出されている。市役所のアクセス路線だけにきちんとしている。ただし、青堀駅行のままで、本来なら君津駅南口行に修正すべきところだが、青堀駅方面行であることは間違いないし、君津駅南口まで通しで利用する人はまずいないので、大勢に影響ない。
 東口と正面口は、昭和57年に完成した地下道で結ばれている。それまでは蘇我寄りの新田踏切または安房鴨川寄りの千種街道踏切まで歩くと遠回りとなるで、構内の線路内を横切っていたのであろう。昔は貨物扱いをしていたので、フェンスもなかったはずだ。貨物扱所跡地は富津市に払い下げられ、月極駐車場となっている。
 大貫駅東口は富津市役所へのアクセス路線が発着するので、立派なシェルターとベンチも設置されている。以前から設置されていた上屋が老朽化していたため、舗装工事と合わせて交換された。ポールは新しいものの、山吹色の旧タイプである。東口乗り場にも正面口への案内図が掲出されている。目の前にホームがあるのに、駅までどこを通っていいか分からない人がいるかもしれない。
 バス専用の折返し場も設けられており、富津市役所・君津駅線が使用している。市が設置した看板は「一般車両の進入は禁止 富津市」だけで、「バス折返し場」などの文字がなく、しかも色褪せて判読できない。この折返し場を使用しているのは1日数回だけで、すぐに折り返す便や富津営業所へ回送する便は使用しない。
 富津市役所・君津線は日産ディ―ゼルKC-RN210CSN(富士8E)を使用している。登録番号は「袖ヶ浦22 か 737」で、日東交通木更津営業所平岡車庫に配置され、天羽日東バスに移籍し、富津市役所・君津線専用車となった。その後、日東交通富津営業所上総湊出張所と合併したのち、富津営業所の担当となった。富津営業所で唯一、ICカードが利用できない。したがって、運賃箱も旧型となっている。
画像←大貫駅東口の乗り場

画像←大貫駅東口のポール

画像←折返し場入口。ここを通らず、バックで待機場に付ける人もいる

画像←乗り場から折返し場を見る。小さなバスがよく似合う

この記事へのコメント

勝浦ライナー
2019年05月06日 13:29
平成に入ってからも、特急の混雑は、館山~東京が座れない位でした。 あの人達も、バスに移ったか 来なくなったのか。


私も、こう言う所でタクシーをしており、ほぼ過剰供給であるもの、ゴルフやスクール送迎も加われば、過剰でない時もあります。
そうやって、人の集まる環境を作れたら。
板橋バス太郎
2019年05月07日 23:01
> 勝浦ライナー様
コメントありがとうございます。
木更津駅や君津駅のタクシープールを眺めていると、こんなに空車ばかりで、供給過剰だ…と思ってしまいがちですが、時には空車が1台もおらず、お客さんが待っている姿も見受けられます。駅から無線で配車依頼を受けて出ていく車両もあります。雨の日や列車ダイヤが乱れた時など、急な需要もありますので、需給バランスは本当に難しいです。
上総湊駅前も湊タクシーだった頃は1~2台は待機していましたが、君津タクシー湊営業所→かずさ交通→京成タクシーかずさと、組織が変わるにつれて駅待ちがほとんどなくなってしまいました。利用者の減少や乗務員不足もありますが、本当に必要としている人には不便で困っているようです。
鉄道、バス、タクシーとそれぞれの使命を発揮できればと願うところです。