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zoom RSS 【日東交通】関豊駅(新)

<<   作成日時 : 2019/04/08 08:20   >>

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 関豊駅は安房鴨川〜上総湊間を結ぶ大山線の駅として、昭和2年3月8日に開業した。所在地は富津市豊岡で、安房鴨川から22.4km、上総湊から11.6kmに位置する。現在は日東交通の戸面原ダム線(上総湊駅〜環駅〜関豊駅〜戸面原ダム)の単なる途中停留所に過ぎないが、かつては自動車駅としての機能を果たしていた。
 日本交通公社発行の「日本国有鉄道停車場一覧」(昭和60年6月1日現在)によると、日東交通は安房鴨川・上総湊間で連絡運輸を行っており、主基、吉尾、金束、関豊に駅が設けられていた。前回の47年10月14日現在の同書では、関豊〜上総湊間に環駅が設けられていたが、60年版では削除され、コード番号も抜けている。唯一面影のあった金束駅も、最近になってガレージと駅舎が解体され、更地になってしまった。
 さて、ポールは上総湊駅方面しか設置されていない。天羽日東バスの頃に交換され、「天羽」の文字をテープで隠している。上総湊出張所管内は片方向しかポールが設置されていない停留所が多い。環駅〜戸面原ダム間は自由乗降区間となっているが、停留所間隔はそれほど長くないし、民家のあるところには停留所があるので、停留所以外で乗降している人を見たことない。
画像←関豊駅のポール。往復で共用

 停留所の前には、旧自動車駅らしき朽ちた木造の建物が残っている。平屋の建物は木造で、窓枠はところどころ外れている。宅建協会のシンボルである「ハトマーク」のステッカーも貼られている。柱には「運輸省免許 貨物自動車運送事業 千葉県貨物自動車協会之印」(一般社団法人千葉県トラック協会の前身)も掲げてある。
画像←かつての自動車駅らしき建物

画像←柱に掲げられた「貨物自動車運送事業」の看板

画像←室内

 看板は錆びており、果たして何の事業を営んでいたのか謎である。割れた窓ガラスから室内を見ると、出札窓口やカウンターはない。木の机にはダイヤル式の黒電話、そして金庫が2つ放置されている。壁に貼られている何かの約款はきれいだし、ポスターは千葉市など「043」から始まる電話番号となっており、平成に入っても機能していたことが分かる。何かの事務所が日東交通から乗車券発売や手小荷物の業務を受託していたのか。あまりジロジロと中を覗いていると、空き巣と疑われて110番されかねないので、長居は無用だ。
 さらに、この建物の横にバス1台分のスペースがある。戸面原ダムに回転場が設置される前は、上総湊駅〜関豊駅間の区間便が設定されていたので、ここが自動車駅だったと仮定すると、折返し便が止まっていたのか。車掌に誘導され、スイッチバック方式で止めていた光景が想像できる。さらに、奥にも小さな建物があるので、当時はバスが夜間停泊し、運転手と車掌の宿泊施設だったのかも知れない。窓はアルミサッシに交換されているので、比較的後年まで現役だったようだ。
画像←乗務員宿泊室らしき建物

 かつて、千葉県道88号・富津館山線の関豊駅から戸面原にかけてはドライバー泣かせの隘路で、しかも土砂崩れや落石に悩まさせてきたが、湊川に架かる豊岡橋と戸面原橋が竣工し、平成元年2月から新道に切り替えられた。旧道は通行止めとなっている。戸面原ダムから先も狭隘区間が多く、戸面原ダム線のワンマン化は比較的遅かったようだ。
 近くの関豊小学校は平成27年3月に環小学校と統合となって閉校したが、校舎はそのまま残っている。門扉は閉まっており、敷地内に入ることはできない。閉校時の児童数は11人だったという。戸面原ダム線沿線は過疎化が進み、環南小学校も平成20年3月に閉校している。押しボタン式信号は現役だが、小学校がないのだから、信号機を撤去しても問題ないと思う。見どころといえば、高宕山自然動物園がある。
 関豊駅周辺は廃屋が目立ち、向かい側のJAも潰れている。ATMも利用できないようだ。JAも農家の減少で厳しいのであろう。人口減が利用者の減少に繋がっているといえる。
画像←右側が閉鎖された旧道は通行止めとなっている

画像←閉校した関豊小学校の校舎はそのまま残っている

画像←JAの廃墟

※平成22年7月28日の記事を差し替え。
※推測に基づいた記述となっており、事実と異なる場合があります。



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