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zoom RSS 【小湊鐵道】茂原〜下永吉〜坂本〜平三

<<   作成日時 : 2011/09/15 09:13   >>

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 小湊鉄道の公式ホームページや「千葉県内乗合バス・ルートあんない」をいくら探しても、タイトルの路線は見つからない。実は数十年前に廃止された路線なのだ。
 ぽると出版が平成15年9月に発行した「富士重工のバス達」P127に、昭和35年式で富士R9型ボディのいすゞBA551Pが掲載されていた。中扉のみのツーマン仕様車で、ロングサイズのエアサス車だ。当時は車番が付いていたので、茂原営業所所属を示す「茂−62」となっている。正面方向幕は「茂原−下永吉−坂本−水沼−平三」、中扉上の側面は中途半端な位置で、「茂原−豊栄?(解読不能)−長南−笠森」となっている。正面方向幕に記載されている路線は、茂原駅〜下永吉〜坂本〜水沼〜平三を結んでいた。国道409号線(房総横断道路)経由でなく、狭隘区間の多い大城付近を通っていたのが魅力的だ。
 県道148号・南総一宮線は、平成初頭までに水沼付近まで拡幅が進められたが、水沼から先は狭い箇所が残っている。道路の舗装も遅かったはずで、廃止まで車掌が乗務していたと思われる。
 現在は、三川線(茂原駅南口〜上茂原〜長南営業所〜水沼〜三川)が、途中の愛宕町から水沼まで平三行と同じルートを走っている。
画像←三川行の三菱KC−MP317M。正面方向幕に唯一「長南経由」が記載されている。他の車両は「三川」のみ

 それでは長南営業所から三川線の水沼を経て、その先の廃止区間である平三まで辿ってみることにしよう。
 長南営業所は昭和46年に茂原営業所長南車庫として新設された。この頃に大幅な路線再編成が実施されているので、平三行も廃止された可能性がある。
 茗荷沢停留所は、使われなくなった消防団の倉庫がバス待合所と化している。もちろん正規の待合所ではないが、中に自転車が置かれていた。倉庫に書かれた「長生郡市広域市町村圏組合消防団第9分団第3部第5班」の看板は消えかかっている。長南町巡回バスの停留所名は「茗荷沢十字路」と異なる。
画像←茗荷沢停留所

 水沼橋停留所は、この付近では珍しく上屋付きだが、近くを流れる埴生川が風の通り道になっているためか、ポールともども錆が著しい。近くには圏央道工事車両の出入口があり、ダンプカーが行き交う。
画像←水沼橋停留所。ポールと上屋は錆だらけ

 水沼で三川線は左折する。平三行の廃止後、南郷地区の住民の足を確保するため、三川線が南郷を経由し、三川に向かっていた。県道の左側に砂利敷きの空き地がある。ここが南郷の折返し場跡地で、今でもそのまま残っている。しかし、利用者は少なかったようで、三川線の水沼〜南郷間は廃止され、南郷に寄らなくなった。廃止時期は不明だが、比較的最近の「千葉県バス路線案内図」(千葉県バス協会発行)や「千葉県道路地図」(昭文社)に掲載されていたことから、昭和末期までは運行されていたと思われる。
画像←南郷の折返し場跡地。もうバスはやって来ない

 南郷から県道をしばらく直進すると、南郷トンネル(高さ3.2m)は幅員が狭く、「先入車優先」の標識がある。対向車とすれ違いができない狭さなので、バスで通るとスリルがあったと思う。なお、里見線(牛久駅〜鶴舞局前〜田尾〜湯原〜里見駅)が通る県道171号・加茂長南線の徳氏トンネルも「先入車優先」だ。
 平蔵のT字路で大多喜牛久線(大多喜車庫〜田尾〜鶴舞局前〜牛久駅)と合流する。大多喜牛久線の大多喜方面の停留所は、民家のガレージにあるような上屋が設置されている。
画像←平蔵の大多喜方面行の停留所

画像←かつてはここから茂原駅方面行が発着していたらしく、軒下に椅子が残る

 長南・茂原駅方面の乗り場は、国道297号線(大多喜街道)でなく、町道(旧・県道、現在の県道は阪本橋のT字路に出る)沿いにあったようだ。T字路に建つ小屋の軒先に、椅子が残っている。ここから平三(現・平三農協支所)までは大多喜牛久線と平行する。平三の折返し場がどこにあったのかは不明だ。

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コメント(8件)

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千葉バス太郎様
昨日のは…何だったの?
さて……本題に、改めて今晩、かなり難しいネタですね、自分も全く解りません、ただ会社の労働組合から「今度会社のクリアファイル販売するから買うか?」と・言われ買いましたら!絵柄が古い路線図の絵だったので、今回の路線ぽいのがありましたので見ると、月崎駅に行ってたみたいですね。
今度長南営業所に来られた時にこのクリアファイルを見せます、では、失礼します。
長南営業所881号車
2011/09/15 20:09
> 長南営業所881号車様
こんばんは。貴重な情報ありがとうございます。
昨日は連日の暑さと忙しさで疲れて、夢でも見ていたのでしょう(笑)
さて、茂原駅〜上永吉〜坂本〜長南〜南郷〜平蔵〜月崎駅という長丁場の路線だったようですね。平蔵〜月崎駅間は湯原経由だったのかは不明です。
昔の月崎駅には、小湊バスのほかに久留里駅からの日東交通も運行されており、乗り継ぐことができたようです。今の月崎駅のたたずまいからは信じられないです。
千葉バス太郎
2011/09/15 22:10
管理人さまこんにちわ。
月崎駅にも日東交通が入っていたんですね。
以前ヤフオクに布製の方向幕が出ていて月崎駅とか久留里駅ってのが入っていて調べたのですが分かずじまいでしたがようやく謎が解けました^^

長南営業所881号車様
ブログではよくコメントを拝見させていただいております。
クリアファイルの載っているいる絵図は小湊鉄道の路線図ですが昔の路線図は絵図タイプが主流であったため、会社独自の絵柄があり未成線とかも載ってたり、結構楽しめるものです。小湊も同様に社名の通り上総中野から安房小湊まで計画がありましだが鹿野山を通るためのトンネル工事が難しいということで止めましだか、路線図として残っており、私が持っている京成電鉄の路線絵図にも小湊の未成線が載っておりました。
ちはら
2011/09/16 14:30
> ちはら様
こんにちは。コメントありがとうございます。
日東交通の方向幕、私が知っていれば落札したかったですね。布製だと相当前のものであり、大変貴重だと思います。
千葉バス太郎
2011/09/16 16:55
月崎から久留里までのバスは、聞いた事が有りますが、茂原へも有ったのですか。

この辺りはバスの要望も強いですし、アクセスも限られていますから、廃止には惜しかったかもしれませんね。あったら私は、自転車で無くバスを利用したと思います。

鉄道の代走でバスに運んで頂いた事も有り、月崎駅にも乗り入れました。
アクシー号で
2011/09/18 20:33
> アクシー号で様
こんばんは。コメントありがとうございます。
「全国バス路線要覧 昭和39年版」(全国旅客自動車要覧編集室編)によりますと、当時は小湊バスが茂原日立工場前〜平三〜月崎間(28.6q)を1往復運行しており、所要時間は75分とあります。
しかし、沿線人口が少ないこともあり、利用者は少なかったようで、昭和40年代に廃止されたようです。
千葉バス太郎
2011/09/18 21:15
9月30日に、富士R9の記述を一部修正しました。
「富士重工のバス達」P126にも小湊鉄道の日野BD35(昭和35年式)が掲載されており、車番が「大−40」となっていることから、大多喜営業所向けだったようです。
千葉バスページ
2011/10/03 14:42
コメント失礼します。
豊栄は「とよさか」と読みますよ。
さて、平三行きですが、昔、一宮駅・・上市場・・上之郷・・給田・・・で、平三までの路線があったという話を聞いたことがあります。
県道南総一宮線は、上之郷から平三までだったように思います。昔、上之郷の交差点に道路標識があり、平三まで何キロと表示がありました。
平蔵なのか平三なのか、ちょっと定かではありませんが・・。
それから、三川線ですが、昔は、大多喜線の埴生沢橋まで運行していたようにも思います。
また、ちょっと前までは、三川ではなく、その手前の水沼行きもありましたね。水沼行きは、南郷の折り返しを使用していたのではないでしょうか?
それから、茂原駅からの長南方面線の時刻表には、長南連絡の三川・牛久・鶴舞等の行き先が以前は結構あったように思います。
今でも不思議に思っているのは、ずいぶん昔、三川線の最終バスが、三川行きではなく、一つ手前の上金谷行と時刻表に記載がありました。なんで、一つ手前までしか行かないのかなと、ずっと不思議に思っていました。誰か知ってますか?
kumakun
2012/06/14 22:14

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