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zoom RSS 【館山日東バス】千倉線

<<   作成日時 : 2010/12/08 20:57   >>

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 千倉線は館山駅前〜医療センター〜九重駅前通り〜千倉駅入口〜平館車庫を結ぶ全長14.1qの路線である。平日、休日とも同じ時刻で、1日6往復運行されている。正面の行先表示は「千倉・平館」となっている。
 千倉線を取り巻く経営環境は極めて厳しい。「館山市統計書」によると、平成20年度の1日平均乗車人員は75人(12年度は108人)と極めて少ない。平成14年度以降、生活交通線維持費として国と県の補助を受けている。平成6年3月18日の改正で11往復から6往復に半減して以来、医療センター線(なむや〜富浦駅前〜館山駅〜医療センター)廃止に伴う平成21年9月1日の改正まで、15年間ダイヤ改正が行なわれていなかった。
 同線は中型車の日産ディーゼルU−RM210GSN(富士8E、「袖ヶ浦22 か 526」)が主力で、休日の館山駅11:00発と、折り返し平館車庫11:37発の1往復は三菱U−MP218K(富士7E、「袖ヶ浦22 か 435」)が入る。平日は白浜亀田病院線(安房白浜〜安房鴨川駅西口〜亀田病院)に運用されている車両だ。千倉線を往復したあとは安房白浜に回送し、午後の白浜千倉線(安房白浜〜白間津〜本千倉〜千倉駅)で使用される。
画像←休日は千倉線で使用される三菱U−MP218K。日東交通グループで「三菱+富士7E」の組み合わせは減りつつある

 シートは緑色からパープル系に交換されており。車内に掲出されている平成16年10月1日現在の「館山日東バス運行系統図」は、東京湾フェリー、金束、奥山、荒川、山田、上三原といった懐かしい停留所が記載されている。さらに、「南房総定期観光バス(毎日運行)」の案内もあり、館山駅〜南房パラダイス〜野島埼灯台〜安房白浜〜太海フラワーセンター〜鴨川シーワールド〜安房鴨川駅の古い運行経路だ。
画像←館山駅前で発車を待つ平館車庫行

 稲交差点を右折し、県道館山千倉線に入る。九重駅前通り停留所は、JR内房線の九重駅から少し離れている。遠慮がちの名称で、しかも「通り」の文字が小さい。後から開設された「房総なのはな号」や「南総里見号」は、なぜか駅前広場の脇に九重駅前停留所がある。
画像←JR内房線九重駅前にない「九重駅前通り」停留所。遠慮したように「通り」の文字が小さい

画像←高速バスは九重駅前に乗り場がある

 宇田トンネルで館山市から南房総市(旧千倉町)に入る。内房線の第三千倉街道踏切を渡る時、千倉駅構内が見える。牧田郵便局の方が千倉駅入口よりも千倉駅に近い。千倉駅入口から平館車庫までは、白浜千倉線と合流する。
 北千倉と本千倉の停留所は、JRバス関東の白百合型ポールを再利用している。とくに、平館車庫の手前の本千倉はJRバス関東のみ、平館車庫は館山日東バスのみが停車していた。ベージュ色のコンクリート造りの待合所は広々としており、まるで「バス駅」のようだ。また、両側にはバスが停められるスペースがあり、大昔は千倉駅〜本千倉間の区間便があったので、ここで折り返していたのであろう。
画像←本千倉停留所。JRバスのポールを再利用

 終点の平館車庫は、バス1台分の回転スペースに簡易トイレがあるほか、「バス回転場に付き 駐車禁止 館山日東バス梶vの古びた看板が立っている。「館山日東バス梶vの部分だけ新しく書き換えられている。夜間留置があるため、運転手の自家用車が止まっている。平成17年4月1日から白浜千倉線が停まるようになったが、ポールの円盤は「医師会病院 館山駅方面」のままで、時刻表のみ書き換えられている。
画像←平館車庫に立つポール。白浜千倉線も通るが、「安房白浜」の文字はない

画像←スペースの小さな回転場

画像←消えかかっている駐車禁止の看板。社名のみ書き換えた

 今でこそ単なる回転場に過ぎないものの、「車庫」と名乗る以上、かつてはガレージ付きの施設があったと思われる。
 昭和39年に刊行された「全国バス路線要覧」(全国旅客自動車要覧編集室編)によると、当時の日東交通は、千倉・丸山地区に次の路線を運行していた。
▽館山駅前〜九重〜健田〜平館(13.4q) 12.5往復
▽平館〜千歳〜古川〜竹の中(20.0q) 1往復  
▽平館〜千歳〜北三原〜古畑(21.2q)1往復 
▽竹の中〜北三原〜南三原駅前 (9.5q)1.5往復 
▽平館〜千歳〜古川〜南三原駅前(10.5q)1往復  
▽南三原駅前〜北三原〜古畑 (10.7q)1往復  
▽千倉駅前〜白子〜元田〜千歳駅前(2.6q)1往復
 当時は現在の南房総市スクール混乗バスに転換されている北三原線に直通する便もあり、古畑は北三原線の途中停留所で、竹の中は上三原の1停留所手前、古畑は上三原の先にあった。古川交差点までは外房急行線(安房白浜〜亀田病院)が走る国道410号線(千倉・丸山地区は、平成5年4月1日に県道館山白浜線が昇格)を辿っていたところが興味深い。平行する内房線も非電化で、バスの需要が高かったのであろう(もっとも、道路は未舗装で狭隘なカーブが多く、必ずしもバスが優位でなかったと思う)。モータリゼーションの進展などで、平館〜千歳〜南三原駅前間は昭和40年代に廃止されたと思われる。平成3年に白浜亀田病院線が開業し、廃止区間が部分的に復活するとは、まさに歴史は繰り返すものだ。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
千倉線を紹介していただき、ありがとうございました。

九重駅前通り停留所が、後から設置された高速バスのように駅真正面に無いのは、九重駅前通り停留所の真正面、商店際から国道128号線へ通じる細い未舗装の路地を抜けた所に、館山鴨川線の九重駅入口停留所が有り、最短直線ルートで両停留所を結べるように設置しているのだと思われます。まぁ、千倉線と館山鴨川線をココで乗り継ぐ旅客は、まずいないでしょうけど。

昔は平舘車庫から様々な行き先のバスが出ていたのですね。そうすると、千倉駅入口(国鉄バス椎の木原)〜本千倉間においては、日東バスの複数系統と国鉄バス合わせて、当時はバスの本数が、結構多く運行されていたということですね。
くるり101号
2010/12/09 20:23
> くるり101号車様
コメントありがとうございます。
JR内房線や高速バスと、一般路線を乗り継ぐ人もいないに等しく、停留所の位置も名称も気にならないのでしょう。
千倉地区には日東交通の営業所がなかったので、平館車庫も重要な拠点だったと思われます。バス黄金時代を想像しただけでもワクワクしてきます。かつては屋根付きの車庫に、夜になるとバスが集結 したことでしょう。
千葉バス太郎
2010/12/09 21:27
はじめまして
千倉平舘線は昔は182号車と181号車が主力でしたが526号車になってしまいましたね。

そういえば最近435号車が見当たらなくてどうしたのかと思いました、その代わりに447号車と463号車が休日昼の千倉平舘線に入ってます。
マリS68編成
2011/05/14 00:22
> マリ68編成様
こんばんは。はじめまして。コメントありがとうございます。
私も181と182は覚えています。
435は路線車最古参の平成2年式で、最近JRバス関東から638が移籍してきたこともあり、動向が注目されます。単なる検査ならいいのですが…。
千葉バス太郎
2011/05/14 03:37
どうもニックネーム変更しました。

435号車ですが運転手の話によると老朽化のために廃車となりました。
マリ506編成
2011/12/23 22:37
> マリ506編成様
こんばんは。コメントありがとうございます。
435号車が廃車となったのは意外です。行先表示をLED化する際に再塗装したうえ、439号車よりも車体の状態がよかったように見えました。平日の安房白浜発亀田病院行のダイヤも439号車が引き継いでいるのでしょうか?
千葉バス太郎
2011/12/24 22:52
どうもです。

最近463号車も故障で運用から外れて代わりに439号車が亀田白浜線、千倉白浜線、豊房線、館山千倉線の運用に就いてます。
マリ506編成
2012/02/10 23:33
> マリ506編成様
こんばんは。情報ありがとうございます。
463が廃車とならないことを期待したいものです。435が廃車となったのは意外でした。
館山日東バスでは、435と464の廃車で、富士7Eボディもすっかり影が薄くなりました。最後まで残るのは、元・川崎市鶴見臨港バスの447と450だと思います。
千葉バス太郎
2012/02/12 19:05

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