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zoom RSS 【南房総市】スクール混乗バス北三原線

<<   作成日時 : 2010/12/04 20:50   >>

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 南房総市スクール混乗バス北三原線は、上三原〜北三原〜福祉センター〜南三原駅を結ぶ全長10.0kmの路線で、平成20年10月1日に運行開始した。南房総市通学バス有償運行に関する条例で、運行趣旨を「市は、地域住民の輸送の確保を図り、福祉の増進に寄与することを目的として、通学バスによる一般旅客の有償運行を行う」としており、通学生以外も乗車できる。
 かつては日東交通が北三原線として運行していたが、利用者の減少から昭和62年に丸山町の廃止代替バスとなり、同社(平成7年から館山日東バスに分社)に運行を委託していた。当初は普通のマイクロバスを使用していたが、平成15年に丸山町が中扉にリフトを備えた日野KK−RX4JFEを導入し、「外出支援バス」の愛称が付いていた。
 スクール混乗バスの転換に伴い、車両は南房総市が購入した白ナンバーのいすゞBDG−RR7JJBJ(ガーラミオ)に変更。通学生の輸送をメインにしており、車体に三角のスクールバスの表示が付く。前扉車でバリアフリー設備がないため、「外出支援バス」の愛称も返上した。
画像←混乗バス北三原線に使用されるいすゞBDG−RR7JJBJ

 館山日東バス時代に使用していた日野KK−RX4JFEは、南房総市実証運行快速バス「うらら」に転用された。当初はクリーム色に「WADA」標記のままで使用していた。その後に赤一色に塗装変更され、合わせて自家用登録に変更された。
 現在の運行回数は平日5.5往復、土休日3.5往復で、12月29日〜1月3日までは全便運休する。館山日東バスの頃に比べて減便されている。スクール混乗としているのは、平成20年3月で廃校した北三原小学校に通っていた児童が南三原小学校に通うことなったため、スクールバスとしての使命があるため。ただし、丸線のように路線バスが平行していないことや、自然の宿「くすの木」への需要を見込んで、土休日も運行しているのが特徴。また、全便が福祉センターへ乗り入れるようになった反面、福祉センター〜南三原駅間は減便され、JR内房線利用者には不便となってしまった。ポールは館山日東バス当時のまま使用しており、「外出支援バス拠点」の文字をテープで隠している。
 運賃に相当する使用料は200円。幼児は無料、身障者、運転免許証返納者(運転記録証明書所持者)は100円。通勤定期券と通学定期券(高校生以上)をそれぞれ発売している。
 起点の上三原は回転場がなく、南三原駅方面からのバスは、周辺の道路を一周して折り返す。ポールとバスの扉が背中合わせになって止まる。近くにある自然の宿「くすの木」は、平成7年3月に北三原小学校と統合されて廃校となった上三原小学校の建物と土地を利用し、平成9年に完成した体験交流施設だ。
画像←起点の上三原で待機する南三原駅行。道路を一周して向きを変える

画像←廃校となった上三原小学校を活用した自然の宿「くすの木」

 県道186号線(南三原停車場丸線)は改修区間と未改修区間が入り混じり、カーブも多い。しばらくすると、左手に小向ダムが広がる。小向ダムは昭和51年の竣工で、上水道用水を供給している。平日朝に小向ダム始発南三原駅行の区間便が設定されている。
 まとまった集落の中にある旧北三原小停留所は、北三原小前停留所を改称した。しかし、ポールの標記はそのままで、ここに小学校があったことを物語っている。廃校後も鉄筋3階建ての旧校舎はしばらく残っていたが、現在は更地となっている。一方、同時に廃園となった隣の北三原幼稚園は建物や遊具がそのままで、校庭は運動広場として開放しており、今でも園児の声が聞こえてきそうだ。それにしても、北三原線沿線の小学校が、10年余りで2校も廃校してしまうとは、深刻な過疎化と少子化を物語っている。
 県道を右に外れて福祉センターに寄る。和田地域福祉センター「やすらぎ」の玄関に停留所があり、雨に濡れずに乗降できる。バスは公用車駐車場を車庫にしている。近くの来場者駐車場には、快速バス「うらら」(富浦駅〜市役所〜とみうら枇杷倶楽部〜三芳支所前〜和田福祉センター)も休憩している。
画像←和田地域福祉センターの公用車駐車場が混乗バスの車庫。左に見えるのは内房線の209系

 再び県道に戻ってすぐにJR内房線の下三原踏切を渡り、下三原交差点を右折して国道128号線を通る。
 終点の南三原駅は混乗バスのみ乗り入れる。館山日東バスと鴨川日東バスは、国道128号線に南三原駅前停留所がある。ポールは館山日東バス運行当時のままだが、他の停留所と異なり、「館山日東」「外出支援バス拠点」の標記が残っている。快速バス「うらら」のポールが並んでいるが、南三原駅に乗り入れるのは平日のみ。駅前広場の一角に「日東バス専用につき 他車は駐車禁止 和田町 館山日東バス」の看板が残っている。
 JR内房線南三原駅は、館山駅管理の業務委託駅。平成15年に改築された新駅舎の屋根には、太陽電池が設置されている。古びた木造倉庫が現役だ。昔の貨物側線は、木更津保線技術センター(旧館山保線区)の保守基地となっている。
画像←南三原駅に停車中の混乗バス

画像←混乗バスと快速バス「うらら」のポールが並んでいる

画像←館山日東バスの頃は、「WADA」のロゴが入る専用車を使用していた。現在は見られない(平成18年10月、南三原駅で撮影)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
以前一度、上三原まで往復乗車したことがありましたが、通勤定期・通学定期の存在には全く気付きませんでした。この路線に通勤定期が有るんですね。すごく驚いています。ぜひ現物を見てみたいものです!!
くるり101号
2010/12/05 19:59
> くるり101号様
コメントありがとうございます。
「南房総市通学バス有償運行に関する条例施行規則」によりますと、通勤定期券は1カ月(7,500円)と3カ月(21,375円…何と、5円の端数が付いているZ)の2種類あり、南房総市教育委員会学校教育課で発売するとのことです。
おそらく、実際に通勤定期券を購入している人はいないような気がします。
千葉バス太郎
2010/12/05 20:52

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