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zoom RSS 【鴨川日東バス】金束駅・金束

<<   作成日時 : 2010/04/09 10:28   >>

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 鴨川駅〜金束駅〜上総湊駅間が「大山線」という名称の本線で、保田駅〜金束駅間は支線だった。このうち、主基駅、吉尾駅、金束駅、関豊駅、環駅は国鉄の自動車線連絡駅(バス駅)だった。いずれも旅客駅で、貨物は取り扱っていなかった。手小荷物については不明。貨物は房州通運(現・房州物流)が、農協の出荷所経由で運行していたのであろう。
金束駅
 金束駅は現在でもトタン張りのガレージが残り、バスが収容できる高さとなっている。奥にスペースがあり、夜間停泊が行なわれていたようだ。県道24号・鴨川保田線から向かって右側には、乗車券発売所と乗務員休憩室らしき部屋が併設されている。正面の出入口が残っている。側面にも扉や窓があったようだが、羽目板で塞がれている。木製の年季が入ったベンチも残っている。
 駅周辺にはスーパーや郵便局、駐在所、消防分署、アパートがある。かつては大山小学校もあったが、平成21年に小中一貫校の長狭学園に統合された。
 金束駅を始めとした日東交通のバス駅は、「日本国有鉄道停車場一覧」の昭和47年版には掲載されているが、昭和60年版では掲載されておらず、ワンマン化が進められた昭和40年代後半には廃止されたと思われる。
 なお、天羽日東バスの停留所は、県道88号・富津館山線沿いにあった。
画像

画像←今でも朽ち果てたガレージが残る

金束
 金束駅とは別に、一つ保田駅寄りの金束にも回転場があった。鴨川日東バス長狭線(鴨川駅前〜主基駅〜吉尾駅〜金束〜平塚本郷)の区間便と、館山日東バス佐久間線(保田駅〜湯沢〜金束)が折り返し、一部の便は接続を図っていた。さらに、天羽日東バス戸面原線(上総湊駅〜環駅〜関豊駅〜戸面原ダム〜金束駅)も、一つ保田寄りの金束まで回送して折り返していた。一見すると、日東交通グループの子会社3社(ただし、天羽日東バスは回送)が勢ぞろいするジャンクションのようだった。
 しかし、平成14年1月1日から館山日東バスは鋸南町営バスに代替され、鴨川市へ乗り入れなくなった。さらに、平成17年10月1日から鴨川日東バスは東京湾フェリーまで延長され、その他は平塚本郷行のため、金束折返しはなくなった。同時に、天羽日東バスも全便が戸面原ダムまでに短縮された。これにより、金束回転場を使用するバスは一挙になくなってしまった。
 広々とした砂利敷きの回転場には簡易トイレがあるのみで、乗務員休憩室などはなかった。鴨川寄りに小さな待合小屋が建っている。近くには雑貨屋と自動販売機がある。
 それにしても、「金束→金の束→札束」と連想してしまうのは、自分がお金に縁がないからであろうか。
画像←金束停留所。待合所側が鴨川駅方面行

画像←金束ではかつて、館山日東バスと鴨川日東バスの接続シーンが見られた(平成10年3月)

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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
久々のコメントになりまして、すみません…(汗)

実は自分お恥ずかしい話、安房地域に長年住みながら、金束と金束駅の区別がついていませんでした。

あの広い回転場が、駅だったのかと思ってまして、先日、東京湾フェリーまで乗った際、アナウンスを聞いていて、自分の認識と違うので、あれれ?と思っていたところへ、この詳細な記事。たいへん参考になりました。ありがとうございます。

金束が日東バスの一大ジャンクションだったのが、月日の流れにより、記憶から薄れてゆくのは早いですが、実はそう遠い昔の話ではなかったのですね。
くるり101号
2010/04/11 11:06
> くるり101号さん
コメントありがとうございます。金束駅と金束の違いはややこしいですね。天羽日東バスのみ金束駅行で、なぜ金束まで客扱いせずに回送だったのか不思議でした。しかも、廃車になった天羽日東の244の行先表示は「金束駅前」でした。
今の金束はすっかり寂しくなり、回転場だった当時の痕跡はほとんどなくなりました。
千葉バス太郎
2010/04/11 11:48
ご無沙汰しております。

「駅」と名のつくバス停に惹かれて何回か訪れたことがありました。金束駅は写真にあったようにガレージと事務所?の痕跡が認められ、貫禄ある姿だったのでしょうね。車庫のほぼ向かいにある食堂のおかみさんによれば「昔は東京ゆきの切符も売っていた」とのことでした。
鴨川からここで天羽日東(1日1便だけだった記憶があります)に乗り換えて上総湊に抜けたこともありますが、本当に秘境路線でびっくりしたことが忘れられません。
それにしても、なぜ「金束駅」と「金束」が分かれているんでしょうね。今もって興味深いです。
急行うち房そと房
2010/04/12 23:11
はじめまして。いつも拝見しております。

大山地区在住です。金束は昔は、《大正屋前》という名称でした。行先表示もちゃんと 大正屋前 でした。
名前がいつ頃変わったのかを忘れてしまいました。

上総湊から来たバスは、大山小学校前に今でもあります広場にて休憩後、金束駅より客扱いを始めて帰って行きましたよ。

長々とすいませんでした。これからも拝見させていただきます。
大山っ子
2010/04/13 16:48
> 急行うち房そと房様
貴重な証言ありがとうございます。
情報は足で稼ぐもので、単に資料の活字を羅列するのだけでなく、自らの足を向け、言葉と耳で生きるものだと確信しています。まさにそれを実践されていますね。
窓口業務は日東交通の社員(駅長がいたのか?)か、隣の雑貨屋あたりで受託していたのでしょうか。駅舎?には駅名標、路線図、運賃表もあったはずで気になります。
確かに「金束駅」の隣に、わざわざ紛らわしい「金束」を付けたのか疑問です。
千葉バス太郎
2010/04/13 17:23
> 大山っ子様
ようこそ当ブログにおいでいただきました。今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
長狭線沿線にお住まいとのことですから、栄枯盛衰を眺めてきたと思いますので、思い出話などをご披露いただければ幸いに存じます。
さて、大正屋前の由来は、近くの店屋なのでしょうか?よそ者には分かりにくい行先表示ですね。
千葉バス太郎
2010/04/13 17:46
ご無沙汰しています。南房総地区もきめ細かく取材されているようで、地元民としてうれしいです。
「金束」という地名、魅力的です(笑)由来を調べたらおもしろいかも知れないですね。決して近くに金(Au)が採れる鉱山などありませんが。
小学生のときは全く読めず、親に読み方を聞いて「こずか」と教えられても、信じられなかったです。
 しかし、東京湾フェリー直通と同時に金束始発終着便が無くなってしまうとは思ってもみなかったです。それまで徐々に減ってきたとはいえ、金束で滞泊するバスが結構あったのですが……館山〜鴨川直通といい、日東の路線バスも鉄道の補完輸送ではなく、比較的長距離を乗車する人にも乗ってもらおうと方向転換しているでのしょうね。
珍貝漬
2010/04/13 21:59
今晩は。先程は長文になってしまい、すいませんでした。 大正屋 は現在も隣で営業している商店の名前です。
昔は、夜間停泊もされていて4〜5台が翌日の運行に備えて休息していました。
大山っ子
2010/04/13 22:47
> 珍貝漬様
コメントありがとうございます。
金束は難読地名ですね。なかなか読めないし、書けないと思います。かねたばで変換したら一発で出てきました。夢のない男です(笑)
さて、一昔前の大型時刻表の索引地図や会社線・バス時刻欄に、金束が出ていたので、一体どんな場所なのか疑問に思っていました。東京湾アクアラインが開通した直後に初めて訪れ、納得したものです。
千葉バス太郎
2010/04/14 11:16
> 大山っ子様
大正屋は納得しました。今も営業中で何よりです。私も自動販売機でお世話になっています。
主要バス停の前には雑貨屋が建ち、飲料水やたばこの自動販売機、公衆電話、郵便ポストがあり、宅配便の取り次ぎも行い、地域住民の社交場となっていましたね。
千葉バス太郎
2010/04/14 17:57
今晩は。
この路線も長丁場で探検しがいがありますね・・・
いつかは挑戦したいと思ってます。
千葉ンプ
2010/04/16 19:50
>千葉ンプ様
こんばんは。
上総湊〜金束〜安房鴨川間に、「もしも鉄道が走っていたら…」と想像しながら、バス駅めぐりをするのも楽しいと思います。
もっとも、今でもバス駅の名残があるのは、天羽日東バスの関豊駅と、鴨川日東バスの金束駅ぐらいのようです。
また、別ページに記載した鴨川日東バス長狭線の平塚本郷終点もお薦めです。
千葉バス太郎
2010/04/16 21:49
初めまして、千葉バス太郎様
私は、以前、バスのブログを書いていた者です。
大変によく調査をされていますね。ただ、路線経緯や、団地の開設年なども、すべて暗記なされているのでしょうか?
それとも参考資料からの引用でしょうか?気になりましたね
クリーム(旧からたち)
2010/04/22 10:55
> クリーム様
金束駅は記載の通り、「日本国有鉄道停車場一覧」、過去の時刻表からも分かります。
私は編集長の経験から、著作権法では「引用」に定義があり、無断転載として著作権侵害に該当しないように記載しています。
私もホームページの内容をパクられた経験がありますが、少なくともインターネットからのまる写しはしていません。
千葉バス太郎
2010/04/22 14:29
千葉バス太郎様へ
早速の誠意あります返信に、感謝致します。
私も、書籍やネット記事の内容のマル写しなどはしていませんでしたが、参考にする記事などを見つけた場合は、一部を抜粋しまして採用しました。千葉バス太郎様の見解を伺いたく思います。
素人が、交通系のブログをする場合、様々な教養や知識が必要になります。
起動力や、調査能力などが試されます。
私のような自営業(マッサージ鍼灸院)を経営しながら、車の免許すらない人間が、あそこまでのブログが書けたのは、支えて下さったバスファンの皆様方のおかげです。ありがとうございました。
クリーム
2010/04/22 15:06
> クリーム様
サーバーの混雑?で、コメントが遅くなりましてすいません。
一部を参考にして記事にする程度であれば、論文や有償頒布でない限り、社会通念上許されると思います。
したがいまして、「からたちのブログ」の内容は、著作権に問題なかったと解釈しています。必要以上に参考文献云々に気にすることはありませんよ。
千葉バス太郎
2010/04/23 09:53

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